高所恐怖症の元スノーボーダーがフリースキー初心者となってゲレンデに戻った記録。
ゲレンデさえ満足にスキーできないのに、もうバックカントリースキーの下見に行ってきた気の早い俺です、みなさんこんばんは。
ってことで、雪のないかぐらスキー場に行ってきました。
苗場山は往復8時間コースで、俺みたいなご老体は1泊2日の山。歩くのが遅いのに撮影ばかりしている日帰りでは、一発で時間切れになってしまう。
今回はバックカントリースキーのため、神楽ヶ峰周辺での地形・地図読みが最大の目的。なので、かぐらピストンで良いかと思っていた。
だが、苗場山の姿があまりにもカッコよく、結局日帰りで苗場山も登ってきてしまった。
登山のコースは祓川コース。
かぐらスキー場のゴンドラ途中のレストランから、苗場山山頂までのピストンだ。
夜、暗いうちに到着したんだが、星空が宝石のようで美しかった。一眼レフを持ってこなかったことを後悔。
朝一で登り始める。
スキーなら一瞬のコースをトボトボ登る。
かぐらメインゲレンデは目の前なのに、なかなか進まない。やるせない辛さが身にしみる出だしだ。
紅葉がだいぶ下に降りているよだ。
朝の気温はチェックしていないけど、霜が降りる気温。
かぐらメインゲレンデ。(標高1384m)
霜で真っ白だ。
沢のような登山道を登っていく。
岩だらけの登山道に水まで流れ、氷が張って滑る木道を登ると知った相方はご機嫌ナナメだ。頑張れ俺。
5ロマ乗り場くらいの「下の芝」(標高1703m)。
霜が降りた木道はまだ良いのだが、木道の上の水が氷ってスケートリンク状態の箇所もあり危険極まりない。
滑ったり足を取られたりする度に相方の表情が険しくなる。頑張れ俺。
湿った樹林帯を抜けると、素晴らしい青空。
5ロマ頂上位が「中の芝」、そこから100mほど標高を上げると「上の芝」。気温5度くらい。
ベンチで地図を広げ、地図読みしながら朝食。
天気は最高だが、風はものすごく冷たく、真冬用のダウンジャケットで丁度良かった。
田代湖が見える。
神楽ヶ峰(標高2029.7m)に到着。
苗場山に登るには、ここからいったん鞍部に降りて登り返し。
神楽ヶ峰でいいや、上の芝のベンチで昼寝しようと思っていた。
だが、樹氷の向こうに見える苗場山の存在感が半端ない。
「おいお前、俺を登ってみろよ」と言われてるみたいだ。(気のせいだから。)
なんだよこの景色!!
スカッとした空にそびえる苗場山を見たら、登りたくなってしまった!
上の芝で地図読みしながらのんびりしていたので、出だしがかなり遅いが、間に合うか?
時間をチェックすると、ピークハントで即下山すれば日没前に車に戻れそうだ。
万が一のヘッドライトもあるし、行くか、と。(←で、後で後悔する)
俺が撮れた苗場山の写真はここまで。
この先の急登では、高所恐怖症のため景色を見ることが全くできず。
しかし道がドライなので相方のご機嫌は回復しているようだった。
山頂到着。
池塘の広がる美しい風景とは裏腹に、俺の膝はここで終わった。帰路は激痛だ。
今回はジェットボイルを持ってきたが、食欲なし!!!!!
購入後、山に行く度に車で留守番だったコイツ、お初の山行なのに!
バカ高くてバカ重い(600g)のに!
カップ麺には手を付けず、パンをかじってしばし休憩。
相方は山頂ヒュッテの有料トイレでお得意のウンコ。
膝は痛いが、ゆっくり帰れば自力下山できる。
しかし速度が遅いため、日が暮れてしまう。
相方のご機嫌はまたもやナナメだ、ガンバレ俺!!
・・・と、自分を励ましつつ、最終的にはなんとか下山できた俺たちであった。
ヘッドライトが活躍したのは言うまでもない。
真冬だったら死んでたな、俺たち。
なんで膝痛くなるのかね?
昔モトクロスやってた時は、スキーブーツよりごつくて重いブーツで山に登っても、全く問題なかったんだが。
あ、当時と比べると体重17kg増っすね。
そうですかそうですか・・・・
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スキー: 今日の学び
リフトのありがたみが身に染みた。
バックカントリースキーなんてしなくていいかも、いや、むしろスキー場から出たくないかもとさえ思った苗場山登山であった。