高所恐怖症の元スノーボーダーがフリースキー初心者となってゲレンデに戻った記録。
岩原スキー場は、修学旅行の団体やファミリー向けの平和なゲレンデだ。
空いている日は空いていて、日によって長時間ピステン跡が綺麗に残っている日も多い。
つーことで俺は、岩原スキー場に自分の滑り跡をチェックしに行ったんだけど、たまたまエクストリームなバックカントリーを見学することもできてしまった!ラッキー♪
(
滑り跡を見る限り俺は、完全にずらしで滑っている。
No No No!俺はカービングしたいのよ。
最初に買った初心者板は、少しエッジを立てるだけでガッツリ食い込んでギュインギュイン回った。でも今の太板は、言うことを聞いてくれない。
だいぶ板は揃うようになったけれど、気づけばハの字だ。
板を揃えてコーナリングできないと、深雪で引っかかってコケる。分かってるんだけど、できない。くやしいなー。
ゲレンデには、極めて明確な技術のヒエラルキーが存在する。
俺は、自分より初心者なギャルを見つけ、心の平安を取り戻すのが日課である。ちっちぇーな。
岩原の山頂コースは斜度がキツく、意外と雪が深い穴場らしい。
俺は、上のコースマップの15と17を好んで滑った。
35度〜30度の急斜面で、深雪で全く太刀打ちできなくて面白いのだ。
(安全第一な相方と真逆で、俺は自分がすいすい滑れるコースには興味がなく、「滑れないから面白い」と感じる変態である)
青いコースの上部は、圧雪車2台分の狭い圧雪、らしい。
リフトを降り、最初は足首ほどで滑りやすかった。
しかしコースに入ると、圧雪跡は完全に埋まり、モモまで雪が積もっていた。まじか湯沢。
ハの字の俺は深雪にひっかかって盛大にコケた。
板を外して足をついたら胸まで雪に沈んだ。怖ぇよ湯沢!
慌てて板をバスタブの湯船のように使って雪の上に上がる。
なぜか俺はいつも吹き溜まりでハマる。神様これはいったいなんの訓練ですか?
深雪過ぎてストックは役に立たない。板を担いで歩くわけにもいかない。
あぁ、どうするんだよ。まだここ頂上付近だよ。俺サーフボードがないと溺れんだよ。
板のブレーキを外してパドルか?(んなことすんならスキーに立てよ情けねー初心者だな)
元スノーボーダーな俺は、ポールを持つのが苦手だ。
雪は、ポール1本完全に埋まる深さで、鍋の蓋くらいあるスノーバスケットつけなきゃ杖にもなんねーし、こんなん持っててもしょーがなくね?
もう俺の両手に自由をくださいっ!!!
深雪にハマる俺の周りでは、何人もの初心者?らしき人々がもぞもぞと埋まっていた。ブルータス、おまえもか。
そして、カモシカも深雪に苦戦していた。ブルータス、おまえもか。
深雪の時はこの山頂コースは本当に面白い穴場だと思うので、パウダーフリークな方は是非行ってみてね。かぐ◯みたいなガツガツした人はいなくて、のんびり楽しめるよ。
緩斜面はつまらんが、パウダーにハマる恥ずかしい姿をリフトからバッチリ観察できる、羞恥プレイ感ハンパない変態ゲレンデで、俺の好みだ。
山頂の裏側には、標高1111mの
パトロールの方も、容赦ない斜度のバックカントリー(動画)の人々を見学。
山頂クワッドから尾根伝いにハイクできるみたい。いいね〜!俺もいつか行こう。
このゲレンデは、関越道を見ながら谷川連峰の山々に向かって滑ることができる。
最高に綺麗だった。
ハの字じゃなきゃ、もっと良いんだけどね?
スキー: 今日の学び
山頂クワッドに乗っていると、深雪にハマるスノーボーダーが真下にいた。
転んで、立ち上がって、1mもしないうちに、またコケた。初心者のようだ。
2回目、立ち上がったけど、またコケた。
3回目。立ち上がって、またコケそうになったとき、彼はバンザイした。
そしてバンザイのまま後ろにバタンとコケ、雪の中に沈んで動かなかった。
力尽き、色々なことを諦めた彼は、しばらくバンザイのまま空を見て埋まっていた。
ブルータス、以下省略。